タグ別アーカイブ: リップシンク

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第3話7章 一流の女性たち

そのとき突然、一柳が振り向いたので目が合ってしまった。一柳は少し驚いた表情を見せたが、横にいる茂森愛由美の存在に気づくと、さらに驚いた顔をした。
「おやおや」と一柳は言った。
「おやおや」と負けずに僕も返した。 続きを読む

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第3話5章 一流の条件

茂森愛由美から手紙が届いたのだ。メールではなく、郵便で届けられた封書の手紙。彼女らしい端正な字体で綴られた、美しい日本語の手紙。
それから僕と茂森愛由美は、半年後の今も、毎週のように顔を合わせている。それを一柳は知らない。 続きを読む