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	<title>声で人生が変わる！「愛と再生」のボイス・ストーリー　ユアボイス・マイボイス &#187; 釈迦に説法</title>
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	<description>あなたは自分の「声」が好きですか？ あなたは「声」で損をしていませんか？</description>
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		<title>第4話6章　きみは悪くない</title>
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		<pubDate>Fri, 21 Aug 2015 04:18:47 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[kataribito]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[第4話　ジョージの伝言]]></category>
		<category><![CDATA[ジョージ・ワシントン]]></category>
		<category><![CDATA[セラピスト]]></category>
		<category><![CDATA[五輪書]]></category>
		<category><![CDATA[伝統文化]]></category>
		<category><![CDATA[武士道]]></category>
		<category><![CDATA[求道者]]></category>
		<category><![CDATA[精神科医]]></category>
		<category><![CDATA[釈迦に説法]]></category>

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		<description><![CDATA[「語り人、何やってるんだ！」 振り返ると、そこにいたのはジョージではなくニックだった。 「あんた、ひどい怪我をしてるじゃないか！ 肩もやったな。とにかく診療所に行こう」 「だいじょうぶ。それよりどうした？」 「傷の手当て [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>「語り人、何やってるんだ！」<br />
振り返ると、<b>そこにいたのはジョージではなくニックだった</b>。<br />
「あんた、ひどい怪我をしてるじゃないか！<br />
肩もやったな。とにかく診療所に行こう」<br />
「だいじょうぶ。それよりどうした？」<br />
「傷の手当てが先だ。歩けるか？」<br />
「ニック、いいから話してくれ！」<br />
「ジョージのことで知らせがあったぞ」<span id="more-587"></span></p>
<p>（<a href="http://kataribito.net/04/04-5/">5章　「怒りの代償」</a>つづき）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「ありがとうニック、おかげで助かった」<br />
<b>基地の診療所</b>での治療を終え、<b>ずっと付き添ってくれたニック</b>に僕は礼を言った。</p>
<p>「こう見えて<b>オレらは軍人だ</b>。あのドクターも、こういう怪我の扱いには慣れてるさ」</p>
<p>あのあとすぐジョージのことで知らせが入り、ニックはそれを僕に伝えようと、<b>ジョギングコースを見渡せる芝生の広場</b>に駆けつけた。そこで<b>僕とジョガーの追走劇の一部始終を目撃した</b>らしい。僕が<b>最後の蹴りを決めようとした場面</b>でニックが登場したのは偶然ではなかった。</p>
<p>「あれ以上やると語り人、<b>あんたが加害者になっちまってた</b>ぞ。それにしても<b>胸のすくような見事なキックとパンチ</b>だったな。<b>カラテ</b>か？ 今度オレにも教えてくれよ」</p>
<p>ニックは<b>空手の型</b>の真似をしながら言った。</p>
<p>「それと、いいな語り人。ドクターも言ってたけど、<b>１週間の加療が必要</b>だ。<b>肩の脱臼は癖になりやすい</b>から、しっかり直すんだ。明日も必ずくるんだぞ。午前中ならオレが国境にいるからよ」</p>
<p>心配になって僕は、<b>治療費の支払い</b>と<b>パスポートの提示</b>について確認した。</p>
<p>「それについては心配しなくていい。オレがうまく処理しておく。一度、ジョージと来ただろう。オレが決裁した。<b>あんたは、我々の大事なゲストだ</b>。もう顏パスでいいよ」</p>
<p>「治療費は払うよ」と僕は言った。<b>治療費と薬代を取らない病院はない</b>。</p>
<p>「状況から見てあの<b>ジョガーの男</b>が払うべきだが、あんた名前も聞かないで帰しちゃったじゃないか。それに日本の病院じゃなくてこっちに連れてきたオレの責任だ。まあ、<b>園内の保安</b>については我々も責任を負ってる。細かいことは気にするな。オレの<b>決裁サイン</b>は絶対なんだ」そう言うとニックはダミ声を響かせガハハと笑った。</p>
<p>「僕が<b>かっとなったせい</b>でこんなことになってしまって、迷惑をかけて申し訳ない」僕はニックに素直に詫び、礼儀正しく頭を下げた。</p>
<p>「かっとなっただって？　オレの目は節穴じゃねぇよ。あんたは自分が怪我をさせられながら<b>敵に外傷を負わせないように攻撃していた</b>。それってあれか、<b>武士の情け</b>ってやつか？」</p>
<p>「そんなんじゃないよ。気が弱いだけだ。それに、<b>あの男は敵じゃない</b>」と苦笑いする僕に「<b>戦地じゃ通用しねぇ理屈</b>だな」とニックは片頬で笑って言った。</p>
<p>ニックがかつて<b>湾岸戦争の前線で戦った兵士</b>だということはジョージから聞いて知っていた。いつも陽気なニックだが、<b>この戦争のせいで心を病んでしまった</b>のだという。</p>
<p><b>人の命を奪い、人の身体と心を容赦なく傷つける。それが戦争だ</b>。そして<b>戦争は戦場だけじゃなく、そこらじゅうで日常的に繰り広げられている</b>。</p>
<p>「とにかく、感謝するならジョージにしな。オレはよ、ジョージに頼まれたんだ。<b>あんたに何かあったら助けてやってくれ</b>ってさ」</p>
<p><b>ジョージはニックに、ひとつ頼みごとをしてアメリカに帰って行った</b>。自分がいなくなったら語り人が事情を訊きにくるだろう。語り人は取り乱すかもしれない。<b>気をつけてあげてくれ</b>と。</p>
<p>「ありがとうニック。あなたこそ<b>心優しき戦士</b>だ」<br />
「だから、それじゃあ<b>戦地では通用しねぇ</b>って言ってんだろ」<br />
ニックは苦笑いして頭を掻いた。</p>
<p>「こんなことならやつの<b>セラピー</b>を受けとくんだったな」<br />
ニックは寂しそうな顔をして言った。<br />
「ジョージは<b>セラピスト</b>だったのか？」<br />
「なんだ、知らなかったのか？」</p>
<p>「それじゃあなぜ<b>門衛</b>についてたんだ？ <b>迷彩服</b>を着て」<br />
「ジョージはもともと<b>精神科の医師</b>で、志願して<b>軍医として入隊</b>したんだ」<br />
「軍医？」</p>
<p>「オレたちみたいな<b>外国の基地に駐屯する軍人の心のケアを担当する専門医</b>だよ。門衛はやつが<b>フィールドワーク</b>を望んだんだ。もっともあんたに会ってからは、あんたと話をするのが目的だったんだろうけどな」そう言うとニックはイヒヒと笑った。</p>
<p><b>ジョージが精神科医？　僕はジョージのことを何もわかっていなかった。</b></p>
<p>僕は自分が恥ずかしくなって、回れ右をして歩き出そうとした。「おい、語り人！」ニックの声にハッとしてもう一度回れ右をすると、僕は「明日も頼みます」と言って頭を下げた。</p>
<p>「ところであんた、<b>そんなに英語うまかったか？</b>」背中にニックの声を聞きながら僕はゲートを後にした。</p>
<p>帰り道、人けの少ない<b>森林の遊歩道</b>を痛めた足を引き摺りながら歩いていると、僕の思考はぐるぐる回り始めた。<b>ものを考えるにはやはり歩くのが一番だ。もう二度と走るまい</b>。そんなことを頭の片隅で誓ったりした。</p>
<p>「でも<b>きみはただの精神科医じゃない</b>」そう声に出して僕は言ってみた。すると目の前にジョージがいるような気がした。</p>
<p>ジョージ、<b>きみは知っていた</b>んだね。<b>お父さんが自分の誕生日に亡くなることを</b>。そうだろう？</p>
<p>僕は覚えている。一度<b>お父さんの話</b>をしたとき、きみはとても悲しそうな、絶望的な表情を見せた。あのとき<b>すでに知っていた</b>んだろう？</p>
<p><b>ジョージ・ワシントンを尊敬するきみのお父さん。</b></p>
<p>なぜ、お父さんのそばにいてあげなかった？ <b>お父さんの死を回避させることはきっときみにもできなかった</b>。そうだね？ ひとりでずっと苦しんでいたんだろう。なぜ僕に話してくれなかった？</p>
<p>いや、あの日きみは、おそらく<b>僕に話すつもりだった</b>。少なくとも<b>話したがっていた</b>。それなのに僕は調子に乗って演説をぶった。きみを<b>インチキ霊能者</b>呼ばわりして糾弾した。専門家のきみに向かって、なんて浅薄な論を展開したことか！</p>
<p><b>釈迦に説法</b>。愚かさもここに極まれりだ。僕のほうこそ、鼻持ちならない<b>インチキ探偵にしてエセ心理学者</b>だ。底が透けて見える<b>なんちゃって詩人にしてへっぽこ侍</b>だ。</p>
<p>いつだったかきみは、<b>宮本武蔵の『五輪書』</b>の英訳本の一文を諳んじてみせて、僕を驚かせた。そして<b>日本語の原文</b>を読んでくれと僕にせがんだ。</p>
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<p>「なんて<b>美しい響き</b>なんだ！」ときみは感動をあらわにした。</p>
<p>「これも読んだら？」と、あるとき<b>『武士道』</b>の<b>英語の対訳本</b>をプレゼントすると、きみは目を輝かせて喜んだ。</p>
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<p>僕たちは<b>英語と日本語を交互に音読</b>しては感想を述べ合い、解釈の問題を巡って熱い議論を戦わせたりした。</p>
<p>きみはいまの日本じゃなくて、<b>古き良き日本の伝統文化</b>をよく勉強していたね。僕が舌を巻くほどに。</p>
<p>僕が小さいころから<b>剣道・空手・柔道など武道をたしなんでいた</b>というと、僕のことを「<b>サムライ</b>」と呼んだ。<b>孤独でストイックで求道者のよう</b>だと。</p>
<p>「<b>サムライじゃなくて詩人だ</b>」僕が冗談でそう返すと、きみは<b>『五輪書』も『武士道』も、そのエッセンスにおいてすこぶる詩に近い</b>。<b>12</b><b>世紀ヨーロッパの吟遊詩人は騎士だった</b>。そう得意げに語って僕を感心させた。</p>
<p>ねえジョージ、この10か月間、<b>僕たちは良い友達だった</b>よね。これから<b>もっともっと良い友達になれた</b>よね。</p>
<p>おい、ジョージ！　僕たちは<b>38</b><b>度線をものともせず逢瀬を重ねた恋人同士</b>さながらの親友じゃなかったのか？ <b>もう任務は終わった</b>とばかりに、きみも僕を置いてアメリカに帰ってしまったのか？ <b>僕はまたひとり取り残されるのか？</b></p>
<p>きみと出会ったころ、僕は切なすぎる別離を経験したばかりだった。<b>自分の愚かさと傲慢さ</b>に呆れ果て、<b>人々の無神経さと馬鹿さ加減</b>にうんざりしていた。</p>
<p>そんな僕を、きみはいつも「だいじょうぶ。<b>きみはちゃんと愛したし、ちゃんと愛された</b>。だから後悔しちゃいけない」と言って慰めてくれた。</p>
<p>それなのに僕ときたら<b>自分の傷心</b>にかまけてばかりで、日本に来て間もない、<b>日本が大好きだというきみにちゃんと優しかった</b>だろうか。</p>
<p>ジョージ、<b>孤独なのはきみのほうだった。恐くて震えていたのはきみのほうだった。</b><b> </b><b>本当は人が恐くて、世間が恐くて、そしてそれ以上に自分を恐がっていたのはきみのほうだった。</b></p>
<p><b>きみは自分のことを多くは語りたがらなかった</b>。それは<b>セラピストとして僕に接していたから？</b> 僕が何か聞き出そうとすると「語り人のことをもっと知りたい」そう言って僕の話を引き出しては「<b>きみは何も悪くない</b>」と<b>僕の中に根強く巣食う罪悪感</b>を溶かしてくれた。</p>
<p>ああ、どうしてきみは、ひと言の侘びも言わせないまま行ってしまったの？<br />
僕にも言わせてくれ。「<b>ジョージ、きみは何も悪くない！</b>」</p>
<p>僕がいま<b>ものすごくきみに会いたがってる</b>って知ってるよね。だってきみは、<b>僕のこと何だって知ってるじゃないか！</b><b> </b><b>違う？</b></p>
<p>ジョージ、ニックから聞いたよ。<b>正式に除隊した</b>そうだね。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><b>（７章につづく）</b></p>
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