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	<title>声で人生が変わる！「愛と再生」のボイス・ストーリー　ユアボイス・マイボイス &#187; 声優デビュー</title>
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	<description>あなたは自分の「声」が好きですか？ あなたは「声」で損をしていませんか？</description>
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		<title>第3話最終章　一流の証明（前編）</title>
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		<pubDate>Tue, 11 Nov 2014 03:18:46 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[kataribito]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[第3話　ボイスアクター編②　一流の証明]]></category>
		<category><![CDATA[アイドル声優]]></category>
		<category><![CDATA[アナウンサー]]></category>
		<category><![CDATA[アナウンサー試験]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュアー]]></category>
		<category><![CDATA[テレビ局]]></category>
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		<category><![CDATA[金の卵]]></category>

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		<description><![CDATA[宝石を散りばめたような美しさといわれる横浜の夜景が 視界いっぱいに広がった。 言わなければ。今だ。今、言うんだ！ 僕は大きく息を吸った。 （7章「一流の女性たち」のつづき） 地下鉄みなとみらい21線で新宿三丁目まで行き、 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>宝石を散りばめたような美しさといわれる横浜の夜景が<br />
視界いっぱいに広がった。</p>
<p>言わなければ。今だ。今、言うんだ！<br />
僕は大きく息を吸った。<span id="more-297"></span></p>
<p>（7章「<a href="http://kataribito.net/03/03-7/">一流の女性たち</a>」のつづき）</p>
<p>地下鉄みなとみらい21線で新宿三丁目まで行き、そこから丸ノ内線に乗り継いで四谷三丁目に着いた。駅のアナログ時計の針は19時半を指していた。宴会を始めるには遅すぎず早すぎずの時間だ。</p>
<p>これからが大事な話になる。<br />
茂森愛由美にとって。それから一柳にとって、三条玲子にとって。<br />
もちろん僕にとっても。</p>
<p>半年前はまだ予兆に過ぎなかった四人の縁が動き出し、今その四人が<b>はじまりの場所</b>で一堂に会し、<b>今後の人生が大きく変わるだろう決断</b>を一人ひとりが下すのだ。僕は<b>出会いの不思議</b>を思わずにいられなかった。</p>
<p>店に到着すると、店長はじめスタッフのみんなから熱烈な「お帰りなさいコール」を浴びた。</p>
<p>いやな予感がした。賑やかしいクラッカー音で迎えられ、<b>「祝！声優デビュー！」</b>と書かれた垂れ幕が下がっているのではないか、という予感だ。店内を見回したが特別変わったことはなく、ほっと胸をなでおろした。</p>
<p>すぐに個室に案内され部屋に足を踏み入れると、いやな予感はやっぱり外れていなかったことを思い知った。床の間に大きなくす玉が仕掛けられていたのだ。僕は見なかったことにした。</p>
<p>「いやぁ、こんなご馳走を用意してもらって申し訳ないっす。愛由美ちゃんのお祝いに、オレたちまでご相伴にあずかって」</p>
<p>一柳はくす玉ではなく、テーブルに並んでいる大きな寿司桶やご馳走の数々が真っ先に目に入ったらしく、興奮して言った。</p>
<p>「何をおっしゃる。愛由美ちゃんが今日という日を迎えられたのは、一柳さんのおかげでもあります。その一柳さんの大切な方まで連れてきてくださって、今日はなんてうれしい日でしょう！」</p>
<p>山田店長はそう言って玲子さんに熱烈な握手を求めると、感激の面持ちで続けた。「一柳さんの初恋のお相手がどんな女性か、ずっとその話題で持ち切りでしたからね。もう想像どおりというか想像以上の麗しい方で、感激もひとしおです」</p>
<p>「ちょっと待ってくださいよ！」一柳が気色ばんで言った。「その話題で持ち切りって、どういうことすか？　いったいここは、プライバシーってものがないんすか！」</p>
<p>「プライバシーって、よくそんなことが言えたわね」<br />
玲子さんがすかさず切り返した。</p>
<p>「だったらなぜ私が、愛由美ちゃんのことを知ってたの？　店長さんだって、今日はじめてお会いしたとは思えないほどよ。それはなぜ？　ぜんぶあなたから聞かされていたからでしょ。あなたにプライバシーをうんぬんする資格はないの」</p>
<p>玲子さんのもっともな突っ込みに一柳はタジタジになって、例のごとく盛大な笑いでごまかしてから「ほら、この切り返し、語り人さんにそっくりでしょ」と僕を見てうれしそうに言った。</p>
<p>今日は店が立て込んでいるらしく、店長は「私はまたあとで少し参加させてもらいますが、みなさん遠慮しないでどんどんやってくださいね」と言って笑いながら出て行った。</p>
<p>「ちょっと一柳さん、今のは聞き捨てならないわね」<br />
玲子さんが突然、目くじらを立てて言った。</p>
<p>「もちろん、語り人さんと突っ込みどころが同じなのは光栄よ。でも、もしかしてあなた、語り人さんと切り返しがそっくりという理由で、私のこと好きになったわけ？」</p>
<p>玲子さんの追撃に一柳は、今度は真面目な表情で答えた。<br />
「それは確かにあるかもしれない。昔からオレを<b>本気で叱ってくれる人</b>は語り人さんだけだったから」</p>
<p>「まあ、それはいいわ。ごまかさないで率直に答えたことは評価してあげる。さっきも言ったように、これから一柳さんと語り人さんふたりの<b>事情聴取</b>に入るけど、その調子で頼むわよ。でもそのまえに」</p>
<p>そう言って玲子さんは、ずっと思いつめた様子の茂森愛由美に目をやった。<br />
「こっちの事情聴取が先かもね」</p>
<p>「語り人さん、愛由美ちゃんに何を言ったんすか？」一柳が真面目な顔で訊いた。</p>
<p>「おまえはもう気づいてるんだろう？　愛由美ちゃんの卒業後のことだ」と僕は答えた。</p>
<p>「卒業したら、ずっとおれのそばにいろって話？」玲子さんは声をオクターブ上げてはしゃいでみせたが「そんな雰囲気じゃないみたいね」と声のトーンを戻して言った。</p>
<p>「<b>事務所をやめろ。声優にはなるな</b>、でしょ？」一柳がぼそっと言った。<br />
「えっ、どういうこと？　ちょっと問題を整理させて」玲子さんが眉間に人差し指を当てて言った。</p>
<p>「その会社というか事務所？　事務所側にとって愛由美ちゃんは<b>金の卵</b>なわけよね。<b>アイドル声優</b>として大々的に売り出したい。でも愛由美ちゃんはアイドルじゃなくて、実力のある<b>本格声優</b>として認められたい。そのために今、語り人さんがバックアップしている。私の理解は間違っているかしら？」</p>
<p>「間違ってないよ。でも語り人さんはそもそも最初から、<b>愛由美ちゃんを声優にしたくなかった</b>んだよ」そう言って一柳は僕の目を覗き込んだ。<br />
「で、語り人さん、愛由美ちゃんをどうしたいんすか？」</p>
<p>「お嫁さんにしたい、じゃないのよね」と玲子さんが首を傾げた。</p>
<p>玲子さんの言葉に苦笑して僕は言った。「<b>声優をやめて就職するよう進言した</b>」</p>
<p>「先生」茂森愛由美がはじめて口を開いた。「先生ははじめから、わたしを、声優にするつもりはなかったのですね。それならどうして、レッスンをつけてくださったのですか？　教えてください」</p>
<p>「そうよ！」黙っていられないとばかりに玲子さんが割って入った。「レッスンをつけて、声優の仕事をさせて、そのデビューの日に、こんなデビュー祝いまでして、それで声優をやめろだなんて、そんな話聞いたことがないわ。ちょっと残酷なんじゃないかしら」</p>
<p>玲子さんの意見はもっともだった。</p>
<p>「今日、愛由美ちゃんがどんなにうれしかったか、どんなに幸せだったかわかります？　どんなに語り人さんを信頼し寄り添っていたか知ってます？　私は一緒にいて痛いくらい感じたわ。それなのに何？　同じ業界にいて愛由美ちゃんがアイドルになって、その事務所だかに奪い取られるのがいやなの？　オタクたちにもみくちゃにされるのが我慢ならないの？　それならそれで男らしく、おれのそばにいろって言えばいいじゃない！」</p>
<p>玲子さんの抗議は続いた。</p>
<p>「就職しろですって？　愛由美ちゃんが観覧車で聞きたかったのはそんな言葉じゃなかったはずよ。高いところまで上げておいて、直後に落として放り出して逃げ出そうなんて、無責任にもほどがあるんじゃない？　正直言って私、語り人さんを見損なったわ」</p>
<p>「いいかげんにしないか！」一柳が玲子さんに声を上げた。<br />
「語り人さんの真意も知ろうとしないで、勝手に先走るんじゃない！」</p>
<p>一柳の剣幕に玲子さんは驚いて息をのんだ。彼女はこれまで一度も、一柳に怒鳴られことなどなかっただろう。気づまりな沈黙のあと、一柳が照れ笑いのような表情を浮かべて言った。</p>
<p>「語り人さん、すみません。オレの連れ合いが失礼なことを言って」<br />
「いや、玲子さんの言うとおりだ。無責任と言われても仕方がない」</p>
<p>「そうじゃないっしょ」一柳はふっと笑ってから言った。<br />
「語り人さんの弱点その１、女ごころをわかってそうでぜんぜんわかってないこと。弱点その２、責任感が強すぎて相手をビビらせること。結果、その人の人生を変えてしまう」</p>
<p>一柳は続けて言った。「で、最後は責任をとって自分の人生まで変えちゃう。語り人さんはそんな人だ。オレのときもそうだった」</p>
<p>「まあ、その話はあとにしてと…」一柳は咳払いをして言った。<br />
「<b>アナウンサー</b>ですか？　<b>愛由美ちゃんをテレビ局に就職させようって魂胆</b>でしょ、語り人さん」</p>
<p>やっぱり一柳はお見通しだった。僕は肯いてから「愛由美ちゃん、すまない」と言った。茂森愛由美は俯いたまま何度も首を振った。</p>
<p>「でも、最初から考えてたわけじゃない。君の<b>能力と性格</b>を知れば知るほど、君を<b>声優という枠に嵌めること</b>に疑問を感じるようになった。ちょうどそんなとき、アナウンサー役の仕事がきた。これだと思った。それからは<b>アナウンサーの発声とイントネーション</b>を徹底的に叩き込んだ」</p>
<p>「なるほど。語り人さんにとっては好都合でしたね。自然の流れで<b>アナウンサーのトレーニング</b>に切り替えることができたわけっすから」一柳が僕の心情を代弁した。</p>
<p>「質問していいかしら」と玲子さんが言った。「そのまえに、語り人さん、先ほどはすみませんでした。語り人さんの真意を知りもしないで、失礼なことを言いました。申し訳ありませんでした」と神妙な顔をして頭を下げた。</p>
<p>「いえいえ、その率直さで引き続きよろしく」と僕は笑って返した。「それに、玲子さんの言ったことは半分当たってることを白状しますよ。ただそれを、僕の口から言わせないでもらえるとありがたい」</p>
<p>「言わなくてもわかりますよ。ね、愛由美ちゃん」そう言って玲子さんはうれしそうに茂森愛由美の顔を覗き込んだ。茂森愛由美は恥かしそうに俯いた。</p>
<p>「で、語り人先生、質問なんですけど、<b>声優のトレーニングとアナウンサーのトレーニング</b>って、どう違うんですか？」</p>
<p>ついさっき、ドスを聞かせた声で僕を責め立てていた人が、急に新入生のようなかわいらしい質問をしてきたことがなんとも可笑しかった。この人はたしかに一柳に合っているな、と僕は思った。</p>
<p>「基本的には<b>発声・発音</b>などのトレーニング方法は同じだよ。役者でもアナウンサーでも<b>＂外郎売＂</b>はやるからね」と僕は言った。</p>
<p>「あ、知ってる。＂拙者、親方と申すは＂ってやつでしょう」</p>
<p>「よく知ってるね、玲子さん」一柳が言うと「これでも高校で<b>演劇部</b>だったのよ。入りたくなかったけど、無理やり誘われてね」と玲子さんは、嫌な思い出でもあるのか顔をしかめて言った。</p>
<p>「言葉を正確に伝える。つまり、<b>日本語の</b><b>50</b><b>音を正しい明瞭な音で発声する点では、役者もアナウンサーも同じ</b>だよね。じゃあ、両者の決定的な違いは何か。愛由美ちゃん」僕は茂森愛由美に振った。</p>
<p>「はい。<b>役を演技で表現するのが役者で、情報を正確に伝達するのがアナウンサー</b>です。先生に何度も言われました。演技はエクスプレション（表現）でアナウンスはトランスミッション（伝達）だと」</p>
<p>「そうだね。だからトレーニング方法の違いを言えば、声優のトレーニングメニューから<b>＂演技＂</b>の項目を抜いて、たとえばそこに実況を伝えるための<b>＂フリートーク＂</b>を入れる」</p>
<p>「また、役者は役になりきるために<b>自分の感情を解放</b>しなければいけないけど、アナウンサーは逆だ。つねに<b>感情を抑制</b>し、あるいは感情を排して事実関係を客観的に伝えなければいけない。だから原稿の読み方はずいぶん違う」</p>
<p>「そうよね。犯罪のニュースやなんかで、アナウンサーが犯人を憎悪する口調で事件を伝えたり、被害者のために涙を流しながら原稿を読むなんて、見たことないものね」玲子さんの譬えはわかりやすい。</p>
<p>「まあ、アナウンサーの仕事にもいろいろあるから、感情を排するって一概には言えないけど。たとえばきょう吹き替えでやった<b>インタビュー</b>なんか、まさに<b>アナウンサーの腕の見せ所</b>だね。実に気持ちよく相手にしゃべらせていた。愛由美ちゃんは<b>翻訳</b>もやったからよくわかっただろう。<b>インタビュアーの質問の上手さ</b>が」</p>
<p>「はい。ゲストのプロフィールをとても綿密に調べ上げていたと思います。そのうえで通り一遍の質問ではなく一歩も二歩も踏み込んだ質問をして、それでいて<b>相手の魅力と満足度</b>を最大限に引き出しています」</p>
<p>「そのとおり。よくぞ聞いてくれましたって感じで、相手は膝を乗り出してうれしそうに答えている。これは<b>アナウンサーのインタビュー力</b>、つまり<b>聞く力</b>が優れているからだ。<b>一流の証し</b>だね」</p>
<p>ここで僕は、相手を納得させる<b>「決め台詞」</b>を言うために、丹田に気を込めた。</p>
<p>「愛由美ちゃんの能力はこのポジションでこそ活きると、僕は確信している。<b>声の演技にとどまる必要はない</b>と思う」</p>
<p>「先生」と茂森愛由美は涙声で言った「ごめんなさい。わたし、先生のお考えを何も理解できていなくて…。こんなわたしが、アナウンサーになれるでしょうか」</p>
<p>「だいじょうぶ、なれる。君は相手を喜ばせる<b>聞く力</b>を持っている。質問に対する<b>答える力</b>もある。それに」と僕は続けた。「僕の願いをかなえてくるって約束したじゃないか」</p>
<p>「すごいわ！　まさに<b>適材適所</b>じゃない。アナウンサーなら、アイドルだなんだって悩むこともないし、その美貌も<b>原稿読みのセンス</b>も、当たり前のこととして活かせるってわけね」</p>
<p>玲子さんは手を叩いて喜ぶと、何か疑問を感じたらしく首を傾げて言った。</p>
<p>「ところで一柳さんは、<b>語り人さんが愛由美ちゃんをアナウンサーにしようとしてる</b>って、なぜわかったの？」</p>
<p>「語り人さんはね、<b>タイミングを読む</b>人なんだよ」一柳はニヤリとして言った。</p>
<p>「半年前、ここで初めて愛由美ちゃんと会ったとき、オレたちは愛由美ちゃんのキラキラした笑顔と、立ち居振る舞いの<b>タイミングの良さ</b>に魅了された。それだけじゃなく彼女の<b>言葉使いのセンス</b>、<b>会話の間合いの良さ</b>に舌を巻いたんだ。<b>絶妙な間合いで繰り出される的確な質問や合いの手</b>で、オレも語り人さんも気持ちよくなって、気づいたら寸劇までやっちゃってた」</p>
<p>「<b>これは才能だ</b>と思った。でもこの才能は、とくべつ<b>声優に必須の能力</b>じゃない。語り人さんがそう考えてることが、オレにはわかったんだ」</p>
<p>「まあ、あなたちって本当に何でも分かり合うのね。まあいいわ。それで、愛由美ちゃんのその才能が<b>アナウンサー向き</b>だって思ったのね」</p>
<p>「オレはそこまで見抜けないよ。さっき、語り人さんと愛由美ちゃんの吹き替えを見てぴんときた。愛由美ちゃんは<b>声優としてアナウンサーを演じていたんじゃない。すでにアナウンサーだった</b>」</p>
<p>「どういうこと？」玲子さんの顏に？マークが浮かんだ。</p>
<p>「さっきも言ったろ。<b>語り人さんはこのアナウンサー役を利用して、愛由美ちゃんをアナウンサーに仕上げたんだよ</b>」</p>
<p>「えっ、なに？　じゃあ、<b>愛由美ちゃんは自分でも知らないうちにアナウンサーになってた</b>ってこと？　なんだか語り人さんって魔法使いみたいね。あっ、ちょっと待って」と言って玲子さんは目を輝かせた。</p>
<p>「そうすると今日は、愛由美ちゃんの<b>声優デビュー</b>であると同時に、<b>アナウンサーデビュー</b>の日でもあるのね」</p>
<p>「玲子さん、うまいこと言うね。それ、いただき！」一柳はそう言ってから立ち上がり、床の間に吊るされたくす玉に手をかけた。</p>
<p>「じゃあ、せっかくですから、やりますか」そう言って玲子さんに、店長を呼んでくるように、それからビールのおかわりをじゃんじゃん持ってくるように頼んだ。</p>
<p>「じゃんじゃんって、この宴席は店長のおごりなんだぞ。おまえは少しは遠慮しろ」と僕がたしなめると、一柳はぺろっと舌を出した。</p>
<p>茂森愛由美が立ち上がろうとすると、玲子さんは「あなたは主役なんだから、先生にくっついて座ってなさい」と笑顔で言った。</p>
<p>店長と茂森愛由美のバイト仲間が次々にやってきて、乾杯の準備を整えた。乾杯酒にはシャンパンが用意された。山田店長が乾杯の音頭をとった。</p>
<p>「<b>愛由美ちゃんの声優デビューとシャンパンスマイルに、シャンパンで乾杯！　おめでとう！</b>」</p>
<p>僕が命名したシャンパンスマイルは、茂森愛由美の代名詞としてすっかり定着していた。</p>
<p>茂森愛由美がくす玉の紐を引くと同時に、盛大なクラッカー音が鳴り響いた。ふたつに割れたくす玉から<b>「茂森愛由美</b><b> </b><b>祝！声優デビュー」</b>と大書された垂れ幕が下がった。つまり、すべてが僕の予想どおりだった。</p>
<p>この店のみんなが、茂森愛由美の<b>声優としての第一歩</b>を心からよろこんでいるのだ。僕は申し訳ないような複雑な気分だった。</p>
<p>茂森愛由美に<b>テレビ局のアナウンサー試験</b>を受験させることを山田店長に告げなければいけなかったが、それはまた別の機会にしようと思った。今夜、店は大忙しだ。店長はスタッフを引き連れて、早々とフロアに引き上げていった。</p>
<p>そこで待ってましたとばかりに一柳が訊いてきた。<br />
「で、語り人さん、どこの局を考えてるんすか。TBSあたりすか？」</p>
<p>「うん。民放ならね。でもおれは、<b>本命は</b><b>NHK</b>だと考えている」</p>
<p>「たしかに。NHKは愛由美ちゃんの大学の先輩もけっこういますよね」</p>
<p>「<b>ナレーションの達人</b>も多い。何より<b>語学力が大きな武器</b>になるはずだ。NHKは世界で活躍できる環境が整っている。アイドルに祭り上げられる心配もないし、インテリジェンスを嘲笑うバカもいない」</p>
<p>「ねえ、ちょっと待って」と玲子さんが割って入った。「その選択は文句なしにすばらしいと思う。でも本人の気持ちを差し置いて、あなたたちだけで決めちゃっていいわけ？　まず愛由美ちゃんの考えを聞くべきじゃないかしら。彼女にとっては寝耳に水の話なんだから」</p>
<p>「わたしは」と茂森愛由美は言った。「先生がそこまで、わたしのことを考えてくださっていたことが何よりうれしくて、幸せに思います。ですから、先生のお考えに従います」</p>
<p>「本音を聞かせて。本当はどうしたいの？」</p>
<p>「大学卒業後は就職しないで、先生の翻訳のお手伝いをさせていただきながら、先生のように、ナレーションを中心に声のお仕事をずっと続けていきたいです。レッスンも今までどおり続けたい」</p>
<p>「でしょうね。語り人さんのそばにいて、ずっと語り人さんと同じことをしていたい。それが本音よね」</p>
<p>玲子さんは茂森愛由美に同情の目を向けると、深い溜息をついてから思い切るように言った。</p>
<p>「でも私は、語り人さんの考えに賛成する。語り人さんは愛由美ちゃんが、愛由美ちゃんに相応しい場所に行くことを心から願っているのよ。それが最優先されるべきだって。本当は語り人さんだって…。わかるでしょ？」</p>
<p>俯いている茂森愛由美の目から大粒の涙がこぼれ、テーブルを濡らした。</p>
<p>「僕は愛由美ちゃんに…」不覚にも声が詰まり、ひとつ咳払いしてから僕は続けた。「<b>一流を知ってもらいたい</b>と思っている。だから、まずは<b>大きな組織</b>に身を置いてほしい。いわゆる<b>大企業</b>に」</p>
<p>「大企業の利点は言うまでもなくその<b>ブランド力</b>だ。社名を聞けば誰もが知っている。<b>知名度、貢献度、影響力、社会的責任</b>、それらを担う選良としての意識。つまり、優越も不安もひっくるめて肌で感じてほしい」</p>
<p>「<b>選ばれてあることの恍惚と不安ふたつ我にあり</b>」一柳が言った。</p>
<p>「<b>太宰治の言葉</b>ですね」茂森愛由美が引き取った。</p>
<p>半年前、太宰治は『走れメロス』と『人間失格』しか読んでいないことを恥じた彼女は、今では殆どの太宰作品を読破している。</p>
<p>「正確に言うと、<b>19</b><b>世紀フランスの詩人ヴェルレーヌの詩</b>の一節を、太宰が自分になぞらえて引用した言葉」と一柳が繋いだ。</p>
<p>「そう。<b>太宰の処女作品集『晩年』に収められている『葉』という短編</b>に出てくるヴェルレーヌの言葉だね。自分は文学者として<b>神に選ばれた人間</b>だ。そんな太宰の自負と気負いが横溢する作品になっている。でもヴェルレーヌはね…」</p>
<p>「語り人さん、講義はまたにしてくれますか」<br />
長くなりそうな僕の解説に一柳がストップをかけた。</p>
<p>「おまえがヴェルレーヌを持ち出すからだろ」<br />
だったらおれをのせないでくれ、と僕は一柳を睨んだ。</p>
<p>「いや、きっかをつくったのは愛由美ちゃんすよ。こうやって愛由美ちゃんは、オレたちをのせるんだ。アナウンサーでも報道記者でもどっちもイケるんじゃないすか」そう言って一柳は満足そうに頷いた。</p>
<p>「話を戻そう」と言って僕は続けた。</p>
<p>「<b>従業員３百人以上の大企業は、日本の企業全体の0.3％ といわれている。</b>その数字の理由を、内部から見極めてもらいたい。<b>大企業が大企業である所以</b>を、<b>一流が一流である証し</b>を、愛由美ちゃんに渦中で体験してほしいんだ」</p>
<p>「一流が一流である証し…」茂森愛由美は繰り返した。<br />
「そうだ。商品であれ、システムであれ、人であれ」<br />
「何年くらい、身を置けばそれがわかりますか」</p>
<p>「５年はいてほしい。<b>翻訳家</b>になるのも<b>ナレーター</b>になるのも、それからでも決して遅くない。いや、むしろそのほうが、よほどすごい翻訳ができるし、よほどすごい語り力が身につくはずだ。」</p>
<p>「わかりました」茂森愛由美は鼻をすすり、こくりと頷いて言った。「それが語り人さんの願いだとおっしゃるなら、私はそうします。アナウンサーになります。合格できれば、ということですけど」</p>
<p>「<b>大学の成績、容姿、適正、語学力、家庭環境</b>、どれをとっても落ちる理由は見当たらない。だいじょうぶ」</p>
<p>赤くなった鼻をハンカチで抑えながら、茂森愛由美はぎこちなく笑った。</p>
<p>「うんうん、愛由美ちゃんなら心配ないわよ。万が一落ちたら、うちの会社にいらっしゃい。私の権限をもって、私の部署に配属させるわ。任せなさい」と玲子さんは胸を叩いて言った。</p>
<p>玲子さんは<b>大手都市銀行の本社に総合職として勤務</b>する、バリバリのキャリアウーマンだ。さっきスタジオで、スイーツタイムのとき名刺をもらって、僕はびっくり仰天した。</p>
<p>しかも、あるセクションの<b>マネジャー職</b>にあるというから、一般企業では課長に相当するポジションだ。入社13年で年齢は35歳。大手銀行の総合職は出世に男女差はないことは知っていたが、それにしてもスピード出世だろう。</p>
<p>桜木町駅で最初に見たときの玲子さんの<b>第一印象</b>は、次のとおりだった。</p>
<p>年齢は20代後半に見えるが実年齢は30代半ば。人に命令することに慣れている。男には負けないわよという勝気な性質。これらはすべて当たっていた。でも銀行に勤務する会社員というのは意外だった。</p>
<p>「いちおう大企業の部類に入るから、いいですよね、語り人さん」</p>
<p>「それは本人に返答してもらおう」玲子さんの問いかけに、僕は茂森愛由美を促した。</p>
<p>茂森愛由美は玲子さんに感謝の言葉を丁重に述べてから「<b>保険はかけるな。これと決めたらよそ見はするな。ひとつことに集中しろ。</b>先生はそう仰ると思います」と言った。</p>
<p>「先生がだいじょうぶと仰るなら、わたしは安心して<b>アナウンサー試験の準備</b>に取り組むだけです」</p>
<p>「はいはい、わかったわ。まあ、息の合った師弟だこと」玲子さんは物分かりのいい親戚のおばさんみたいな言い方をした。</p>
<p>「じゃあ愛由美ちゃん、あなたはこれまで抱きつづけてきた夢を捨てて、語り人さんのお願いをきいてあげるんだから、遠慮しないであなたからもお願いしちゃいなさい」</p>
<p>「わたし、声優をやめても、大学を卒業しても、先生から卒業しませんから。今までどおりレッスンをつけてください。わたしを、テレビ局のアナウンサーにしてください。そして将来…」ここで言い淀んでから、茂森愛由美は言葉を継いだ。</p>
<p>「会社員を５年経験したら、わたしを、ナレーターにしてください。翻訳家にしてください。そして、いつも先生の近くにいさせてください。それが、わたしの願いです」</p>
<p>「<b>NHK</b><b>のアナウンサー</b>になるまでは全面的にサポートする。それは約束する」と僕は言った。「でも会社に入ったら、君には新たな世界が待っている。今からその先の未来を限定することはない」</p>
<p>「わたしは、自分の希望する未来を、今から限定したいんです。５年先、10年先の<b>未来予想図</b>を描いておきたいんです」</p>
<p>「ある詩人は言っている」と僕は言った。</p>
<p><b>未だ来ないものを人は創っていく<br />
</b><b>未だ来ないものを待ちながら<br />
限りある日々の彼方を見つめて<br />
人は生きていく</b></p>
<p>「<b>谷川俊太郎</b>ですね」と茂森愛由美は言った。</p>
<p><b>誰もきみに未来を贈ることはできない<br />
</b><b>なぜなら　きみ自身が未来だから</b></p>
<p>「ちょっと語り人さん。<b>詩の言葉の引用で事態を曖昧にしてはぐらかそうとする</b>の、私は好きじゃないな。自分の言葉で、具体的な返事をしたらどうかしら」と玲子さんは異議を唱えた。</p>
<p>「玲子さん、だいじょうぶです」と茂森愛由美は言った。「先生は、はぐらかしてなんかいません。今のわたしにぴったりの言葉をくださいました」</p>
<p><b>「きみ自身が未来なのに、何を今、未来のあれこれを限定する必要があるだろう。未来に繋がる今日を大切に生きること、それがきみ自身を創り、未来を創ることに他ならないのだから」</b><b></b></p>
<p>茂森愛由美は自分の言葉で、この詩を意訳した。<br />
「先生は、そうおっしゃりたいんだと思います」</p>
<p>「なんかあなたも、語り人さんと一柳さんみたいになっちゃったわね」<br />
玲子さんは僕と一柳を見て大きな溜息をついた。</p>
<p>ここで一柳が「うーん」と唸り声を発した。<br />
出た。一柳お得意の「まとめの言葉」が始まるタイミングだ。</p>
<p>「未来のことはある程度、曖昧にしておいていいんじゃないかな。どうせ、修正を余儀なくされるんだ。上方修正にせよ下方修正にせよ。会社の中長期計画みたいにね。<b>自分の人生は社長も株主も自分</b>だから、だれに気兼ねすることもない」</p>
<p>「わかったわよ。私だけ理系で分が悪いわ」と玲子さんは観念して言った。「まあ、私は愛由美ちゃんがよければいいのよ」</p>
<p>そう、玲子さんは<b>理系女子</b>なのだ。<b>偏差値最高クラスの私立大学の数学科</b>を出ている。これも驚いたことのひとつだった。</p>
<p>そのとき一柳がまた唸り声をあげた。まだまとめ足りないのかと思っていると意外なことを言った。</p>
<p>「分が悪いのはオレですよ。大企業どころか、オレだけ<b>就職未経験者</b>だもん。語り人さん、ズルいっすよ。なんで大学時代、オレに言ってくれなかったんすか！」一柳が恨みがましそうに言った。</p>
<p>「何をだよ？」と僕は訊いた。</p>
<p>「さっき愛由美ちゃんに言ったことっすよ。<b>大企業に潜入して</b><b>0.3</b><b>％という数字のトリックを見破ってこい</b>って」</p>
<p>「おれはそんなことは言っていない」呆れて僕は返した。<br />
「大企業で５年辛抱して働いて、それから劇団に行けば、オレの人生はもっとましなものになってたのになぁ」</p>
<p>「言ったよ。言ったけど、あのときのおまえは聞く耳を持たなかっただろ。<b>卒業したらすぐに劇団に入るんだ</b>って、それしか頭になかったじゃないか」と僕は反論した。</p>
<p>「もっと説き伏せてほしかったすよ。あーあ、あのときのオレはバカだったなぁ。<b>遊び人の役者バカ</b>」一柳はそう言って嘆息した。</p>
<p>しかし、そのあとすぐに切り替えてニヤリと笑った。「でも<b>語り人さんは、役者のオレに惚れた</b>んすよね」</p>
<p>「おまえ、誤解を招くようなことを…」僕は玲子さんの顔色を窺った。</p>
<p>「やっぱりあなたたち、<b>そういう関係</b>だったのね！」玲子さんの目が吊り上がった。</p>
<p>「オレね、<b>語り人さんにナンパされた</b>んだよ。<b>男にナンパされたのは初めて</b>だった」</p>
<p>「わかったわ。そろそろ、あなたたちの事情聴取に移ろうじゃないの」<br />
そう言って玲子さんは茂森愛由美を見た。「愛由美ちゃん、いいかしら」</p>
<p>「はい、わたしも、先生と一柳さんの大学時代のお話に興味があります」と茂森愛由美は目を輝かせて言った。「玲子さん、わたしは陪審員という立場でよろしいでしょうか」</p>
<p>「愛由美ちゃん、いいわね。その調子で頼むわ」そう言うと玲子さんは、容赦ない冷徹な検事のような皮肉な笑みを口の端に浮かべた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>（次回最終章「一流の証明（後編）」につづく）</p>
<p>&nbsp;</p>
<div class="point">
<h3><span>今日のボイスメモ、あるいは、声にまつわるささやかな教訓</span></h3>
<ol>
<li>出会いが人を動かし道を開くきっかけとなる。求めれば必ず出会える。<span style="color: #ff6600;"><b>笑顔でいなさい。素直でいなさい。懸命でありなさい。誠実でありなさい。</b></span></li>
<li>もう一度言う。笑顔でいなさい。素直でいなさい。懸命でありなさい。誠実でありなさい。それが<span style="color: #ff6600;"><b>愛される条件</b></span>だ。芸能の世界だけではない。どこにいようと、<span style="color: #ff6600;"><b>生きるという営み自体が「人気商売」</b></span>なのだ。<span style="color: #ff6600;"><b>愛される人になりなさい。そしてそれ以上に、愛する人になりなさい。</b></span></li>
<li>スクールや養成所に行っていることでやっている気になっている人が多い。<span style="color: #ff6600;"><b>生活のためのアルバイトや仕事を言い訳にして、日々の勉強やトレーニングの時間をつくれない人</b></span>が、どうして<span style="color: #ff6600;"><b>その道のプロ</b></span>になれるだろうか。</li>
<li><span style="color: #ff6600;"><b>「聞くために話す」</b></span>人と<span style="color: #ff6600;"><b>「話すために聞く」</b></span>人がいる。立て板に水のごとく一方的にしゃべって相手を説得してしまう人を<span style="color: #ff6600;"><b>「話上手」</b></span>とは言わない。それは単に<span style="color: #ff6600;"><b>「口がうまい」</b></span>だけだ。</li>
<li>物語の性質上、ここでは登場人物のひとりに大きな組織、大企業に入ることを推奨しているが、これはあくまで一例に過ぎない。零細・中小企業には、大企業にはない良さがある。それは主に、<span style="color: #ff6600;"><b>部分ではなく全体に携わる仕事ができる</b></span>ことだ。そして言うまでもなく、ここにも一流が存在する。<span style="color: #ff6600;"><b>一流＝大組織ではない</b></span>。</li>
<li>出あって別れて、泣いて笑って、愛して憎んで…。始業と卒業、期待と諦観、希望と絶望、夢と現実、勤勉と怠惰、謙虚と傲慢、尊敬と軽蔑、集中と散漫、注目と無視、理解と誤解、前進と後退、勇気と臆病、善意と悪意、決断と我慢、勝利と敗退…。<span style="color: #ff6600;"><b>逆転現象</b></span>はいつだって起こるんだ。でも、<span style="color: #ff6600;"><b>人生はいくらでも修正がきく</b></span>のだよ。だって、<span style="color: #ff6600;"><b>自分が主人公</b></span>だもん。</li>
</ol>
</div>
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		<item>
		<title>第3話5章　一流の条件</title>
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		<pubDate>Tue, 16 Sep 2014 05:17:58 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[kataribito]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[第3話　ボイスアクター編②　一流の証明]]></category>
		<category><![CDATA[ビル・ゲイツの英語]]></category>
		<category><![CDATA[リップシンク]]></category>
		<category><![CDATA[一流の条件]]></category>
		<category><![CDATA[世紀の対談]]></category>
		<category><![CDATA[個人レッスン]]></category>
		<category><![CDATA[初見読み]]></category>
		<category><![CDATA[吹き替え]]></category>
		<category><![CDATA[声優デビュー]]></category>
		<category><![CDATA[成功者の適正]]></category>
		<category><![CDATA[神７]]></category>

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		<description><![CDATA[茂森愛由美から手紙が届いたのだ。メールではなく、郵便で届けられた封書の手紙。彼女らしい端正な字体で綴られた、美しい日本語の手紙。 それから僕と茂森愛由美は、半年後の今も、毎週のように顔を合わせている。それを一柳は知らない [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>茂森愛由美から手紙が届いたのだ。メールではなく、郵便で届けられた封書の手紙。彼女らしい端正な字体で綴られた、美しい日本語の手紙。<br />
それから僕と茂森愛由美は、半年後の今も、毎週のように顔を合わせている。それを一柳は知らない。<span id="more-267"></span></p>
<p>（4章「<a href="http://kataribito.net/03/03-4/">一流の初恋</a>」のつづき）</p>
<p>1999年シアトルのワシントン大学で行われた、<b>ビル・ゲイツとウォーレン・バフェットの夢の対談</b>。いわずと知れたマイクロソフトの創始者と投資の神様だ。当時、この世界No.1とNo.2の億万長者の顔合わせは「<b>世紀の対談</b>」といわれた。</p>
<p>翻訳作業は順調に進んでいくかに見えたが、あるところで苦戦を強いられにっちもさっちもいかなくなった（「にっちもさっちも」って、漢字で「二進も三進も」って書くんだって。知ってた？）</p>
<p><b>ビル・ゲイツの英語</b>は正確でわかりやすい。語り口も端正で言語明瞭。ユーモアも上品で洗練されていて、なんの問題もない。</p>
<p>参考までにここで一例として、ふたりの生しゃべりを紹介しよう。<br />
ゲイツはこんな具合だ。</p>
<p>「ええ。大学を辞めて会社を興すことに不安はありませんでした。創業のころはリスクのことなんか考えもしませんでしたよ。ただひとつ怖かったのは、何だと思います？　それはね、<b>雇った友人が給料をほしがったこと</b>です（学生たちの大爆笑）」（語り人訳）</p>
<p>一方、バフェットはというと、軽妙洒脱なユーモア精神の持ち主で語りの名手としても名高いが、<b>自分のジョークに自分で笑う</b>という禁じ手も多い。こんな感じ。</p>
<p>「人々がよくいうセリフはこうだ。『好きでもないけど、あと10年はこの仕事をつづけて、そのあとにやりたかったことをやるんだ』って。笑っちゃうね！　これは<b>年寄りになったときのためにセックスを控えている</b>ようなもので、なんともばかげた話だと思わないか（自分で爆笑）」（語り人訳）</p>
<p>バフェットの話には、この手の喩えが頻繁に出てきて苦笑を禁じえないのだけど、それは別にして翻訳上の問題があった。彼の声はダミ声で、話し方はしばしば言語不明瞭。ときにスラングも飛び出す。もともとの音源の悪さも手伝って、聴き取りにくいことこの上ない。</p>
<p>そう、問題はウォーレン・バフェットだった。それでなくても僕は<strong>リスニング</strong>が苦手で、いくつかのフレーズはもうさっぱりお手上げで、<strong>ネイティブスピーカー</strong>に教えを乞わなければならかった（それでもわからない単語や言い回しは残った）。</p>
<p>そんなわけで、結局そこは前後の文脈から無難で適切と思われる日本語をあてることになった。一柳だったらきっとそこは<b>下ネタ風のアレンジ</b>を加えるんだろうな、と思いながら。</p>
<p>収録日の前々日、僕は一柳に<b>台本と映像</b>をメールで送った。<br />
当日の<b>初見読み</b>を宣言した一柳だったが、やつはきっと事前に台本に目を通したいはずだ。目を通したいどころか、映像と合わせてしっかり読み込みたいに決まっている。これは<b>ナレーション</b>じゃない。<b>吹き替え</b>なのだ。</p>
<p>吹き替えで映像の人物の口の動きに声を合わせることを<b>リップシンク</b>という。<b>完璧なリップシンク</b>になるように、翻訳した日本語はいつも以上に精査し、台本を仕上げた。</p>
<p>収録日当日。朝の10時にスタジオ入りした。この吹き替え収録を行なうときにいつも利用している<b>横浜のスタジオ</b>だ。</p>
<p>ドアを開けると待ってましたとばかりに、<b>スタジオのオーナー兼レコーディング・エンジニア</b>の寺さんこと寺田さんが、いきなり僕のみぞおちあたりをパンチで連打し、<b>興奮を押し殺した声</b>で言った。</p>
<p>「語り人くん、あの子、だれさ？　あの、しょんべんチビっちゃいそうな美人ちゃんだよ。どっかのアイドル？」</p>
<p>寺さんは、この横浜の地にスタジオを構えて30年のベテランだ。僕とは20年来の付き合いになる。</p>
<p>自分が産まれ育って親から譲り受けた７階建てのビルの地下で、「ここがおれの遊び場」と言いながら、毎日楽しそうに働いている。</p>
<p>あちこちのレコーディングスタジオが次々と廃業に追い込まれるなか、彼の少年のような親しみやすい人柄と、都内の半額以下という料金の安さもあって、都内からの利用者も呼び込む人気のスタジオなのだ。</p>
<p>マンガ大好きの寺さんの趣味は<b>フィギュア制作</b>だ。<br />
いや、趣味なんてもんじゃない。<b>副業か本業か</b>。そんなこともどうでもいいくらい、とにかく<strong>プロ</strong>なのだ。評判が評判を呼び全国から注文を受けるほどで、とりわけ彼の<b>美少女フィギュア</b>はマニア垂涎の的となっている。</p>
<p>スタジオの一画にフィギュアコーナーがあり、寺さん作のさまざまなフィギュアが特別仕様のケースに陳列されている。そしてそのセンターの座を占めるのが、彼の真骨頂というべき「美少女フィギュア」だ。その数30体で、これは非売品だそうだ。</p>
<p>「これ、おれのベスト30ね。1体50万で売ってくれって言われても売らなかったさ」と寺さんは、可愛いわが子を守り抜く父親のような顔で自慢する。</p>
<p>フィギュアの足元にはそれぞれ名札がついている。「水島愛理」とか「近藤優子」とか「足立香苗」とか、30体全員に名前があるのだ。</p>
<p>その人気はマニアたちがネットで<strong>ファン投票</strong>を行うほどの盛り上がりで、上位７人は「<b>神７</b>」と呼ばれている。センターは２年連続で水島愛理が取っており、アイリーンの愛称で呼ばれ絶大な人気を誇っている。</p>
<p>「これ、みんな本名だよ。おれが今まで実際に会って、しょんべんチビりそうになった女の子たち」寺さんはフィギュアに興味を示すお客さんがくると、うれしそうに目を細める。</p>
<p>そんな、しょんべんチビっちゃうほどの美少女が突然、生身の姿で目の前に現れたものだから「これは一大事！」と、寺さんは朝から興奮しているのだ。</p>
<p>「えっ、もう来てますか？　10時半でいいって言ったのに」と僕は時計を見ながら言った。「彼女は今日、女性のパートを担当してもらう声優さん。まだ卵ですけどね」</p>
<p>「ねえ語り人くん、頼むよ。紹介してよ。おれ、久しぶりにビビッときちゃったよ。その、制作意欲をかきたてられたっていうかさ。あの子のフィギュアをさ、作りたいんだよね」</p>
<p>寺さんは来年還暦を迎えるというのにとても若々しく、なおかつシャイな人で、こんな商売をやっていながら女性とろくに話もできない純情派だ。</p>
<p>「いや、挨拶はしたよ。名前、名乗っただけだけどさ。おれ緊張しちゃって、チビりそうだったんでトイレ行ってさ。そのあと熱心に台本読んでるから話しかけるのも悪いし、邪魔しちゃいけないと思ってさ。ここで語り人くんがくるのを今か今かと待ってたわけよ。えっと、茂森さんっていったかな」</p>
<p>茂森愛由美──<br />
僕だって今でこそ慣れたけど、半年前に彼女と連絡先の交換をしたとき、緊張して何も言えなかった。ましてや女性に奥手で、フィギュアとしかまともに話しができない寺さんだ。無理もない。</p>
<p>「寺さん、まあ落ち着いて。とにかく行きましょう。ちゃんと紹介しますから」と言って、僕は奥のロビーに入っていった。</p>
<p>４卓ある丸テーブルのひとつに姿勢よく腰をかけ、ペンを手に真剣な表情で台本を読んでいる茂森愛由美がいた。僕の姿を認めると顔中に笑みが広がり、きびきびした動作で立ち上がった。</p>
<p>「おはようございます！　なんだか落ちつかなくて、早くきてしまいました。ご迷惑ではなかったでしょうか」</p>
<p>「おはよう」と僕は笑って返した。「僕は迷惑じゃない。だけど、スタジオの人はどうかな。迷惑だったかもしれないよ」</p>
<p>すると寺さんは顔を真っ赤にして割って入った。「迷惑だなんて、とんでもない！　営業は９時からだもん。もう１時間早くたってよかったさ。語り人くん、バカなこと言わないでよ」</p>
<p>ここで二人をそれぞれ紹介してから、僕はあらためて茂森愛由美に向かって言った。「現場には早くて15分前だ。それより早いと邪魔になる場合がある。早く着いてしまったときは近場でお茶をするか、軽い発声をしながら周辺を歩くといい」</p>
<p>「うちは問題ないさ！」寺さんがまた割って入った。「お茶はここで飲めばいいし、発声もここでやればいいよ。部屋は、じゃなくてブースは４つもあるんだ。いつきてくれたっていいさ」緊張しながらも、寺さんはなかなか大胆な発言をした。</p>
<p>「先生、常識が足りなくて申し訳ありませんでした。以後、肝に銘じます」茂森愛由美は僕に頭を下げてから、寺さんを見て言った。「ありがとうございます。お心遣いに感謝します」</p>
<p>茂森愛由美にそう言われ、寺さんはまた真っ赤になって「なーんも、なーんも！」と言いながら、顔の前で激しく片手を振った。</p>
<p>この辺でそろそろ説明する必要があるだろう。</p>
<p>半年前、僕は茂森愛由美から手紙をもらった。<br />
それは僕に、<b>個人レッスンを依頼する</b>内容の手紙だった。</p>
<p>養成所では１クラス20名もいて、とても一人一人フォローできる体制ではない。<b>自分はもっともっと学びたいし、もっともっと実践的な指導を欲している。</b><b></b></p>
<p>また<b>養成所の講師</b>に対しても、あることがあってから少なからず不信感を抱いている。<b>レッスンより男女交際に熱心な人</b>も見受けられる。<b>とにかく自分は集中したいのだ。</b>そんなことが書かれていた。</p>
<p>ほかでもない、こういう展開になることを僕は期待もし、同時に恐れてもいたのだ。その後のやり取りの詳細は省くが、とにかく僕は茂森愛由美の申し出を承諾した。</p>
<p>どうして断ることなどできただろう。断るとすれば、理由は何だ？</p>
<p><b>愚鈍な中年男</b>になるのが怖い。それもある。でもそれ以上の理由がある。<br />
僕は彼女に、実は<b>方向転換してほしい</b>と思っていた。<b>声優ではなく、</b><b>別の道に進んでほしい</b>と。</p>
<p>ならば申し出を断るのではなく受けることで、つまり<b>彼女と関わることで、その見極めをしよう</b>。そう考えたのだ。</p>
<p><b>週に一回、</b><b>90</b><b>分の個人レッスン</b>。場所は四谷三丁目。彼女がアルバイトをしている焼鳥屋。店長の山田さんがぜひ使ってくれと、店にある個室スペースを提供してくれた。もちろん開店前の時間帯だ。</p>
<p>レッスンが終わると茂森愛由美はそのまま勤務につく。そして僕はといえば、まことにありがたいことに、店長の好意で賄いをご馳走になる。</p>
<p>賄いは料理の得意なスタッフが作ってくれることになっていたが、茂森愛由美はそれでは申し訳ないと、レッスンの日は自ら腕を奮ってくれている。そして、その日の復習をしながら一緒にいただく。</p>
<p>仕事のない日はそのまま少し飲んで帰る。また近場で仕事が終わったときは顔を出し、ときには人を連れて暖簾をくぐるようにもなった。</p>
<p>つまり週に2.3回、僕は茂森愛由美と顔を合わせていることになる。山田店長とは今ではすっかり同士のような仲になり、店のスタッフたちとも気の置けない関係になった。</p>
<p>茂森愛由美は着実に力をつけていた。<b>できなかったことができるようになる喜び、楽しさ</b>。これを幼いころから勉強と空手の稽古で知っている彼女は、<b>ひとつひとつの課題を確実にものにするコツ</b>を心得ていた。</p>
<p><b>感情や気分のばらつきが少なく、勤勉であり高い集中力を持っている。何より素直で可愛げがあり礼儀正しかった。</b><b></b></p>
<p>こうした資質こそが、僕に言わせれば<b>一流の条件</b>であり、<b>成功者の適正</b>なのだ。それがこの半年間で得た、茂森愛由美に対する僕の評価だった。</p>
<p><b>そしていよいよ、彼女にとって実践のときが訪れた。<br />
</b>ちょうどタイミングよく、女性の声が必用な案件が回ってきた。しかも、彼女にぴったりの役どころが。（タイミングのよさも彼女のえがたい才能のひとつだ）。</p>
<p>ひとつはアメリカのある<b>テレビ局のアナウンサー</b>の役。話題の人をゲストに迎え、女性アナウンサーがインタビューする番組。ゲストは作家でありカリスマ・マーケターとして日本でも有名な人物。その声は僕が担当する。</p>
<p>そしてもうひとつの役が、<b>米国コロンビア大学のエリート女子学生</b>だ。例のビル・ゲイツとウォーレン・バフェットの対談で、ふたりに質問する女子学生の役を、声を変えて二人分やってもらうことにした。四人いる男子学生の役は、一柳と僕で分担するつもりでいた。</p>
<p>僕が正式にオファーを出すと、茂森愛由美は初めての声の仕事に飛び上って喜んだ。その勢いで僕に抱きつくと「わたし、先生にお会いできて本当によかった」と涙声で言った。</p>
<p>「喜ぶのはまだ早いぞ」体を引き離してから、僕はわざと冷たく言い放った。<br />
「レッスンはこれからもっと厳しくなる。<b>正確な母音</b>と<b>キレのある子音の発音</b>。<b>拗音の精度</b>も上げていかなきゃ。語尾が弱くなる弱点も克服してもらう。<b>アナウンサーの語尾を強く響かせる発声法</b>をマスターするんだ」</p>
<p>「はい、先生についていきます」茂森愛由美は鼻をすすりながら言った。</p>
<p>「その声だ！」僕は雑念を払い、彼女の声だけに集中した。<br />
「いま鼻声になったことで<b>艶と響き</b>が加わった」そう言って、<b>アナウンサーがやっている鼻で響かせる鼻共鳴と鼻うがいの方法</b>を教えた。</p>
<p>それからノートパソコンを開いて映像を見せた。正味20分ほどのインタビューだ。ひと通り見終わると茂森愛由美は、<b>翻訳台本</b>はいつもらえるのかと訊いた。</p>
<p>「僕は<b>ゲイツとバフェットの翻訳</b>に傾注したい。だからインタビューのほうは、下訳を誰かに頼もうと思っている」というと、彼女は僕の目を真っ直ぐに見据えて言った。</p>
<p>「あの先生、わたしがやってはだめですか？」</p>
<p>英検１級、TOEICは900点超。茂森愛由美が英語に堪能なことを聞いていた僕は、その選択肢も考えないわけではなかった。でもいくら英語ができても翻訳はヘタクソという人を僕はたくさん知っている。<b>翻訳は英語力以上に日本語力が求められる</b>からだ。</p>
<p>それになんといっても今は、<b>声優のトレーニングに専心させるべきときだ</b>という思いもあった。たとえこの先、方向転換させるにしても。</p>
<p>「だれかに頼むなら、わたしにやらせてください。先生は、<b>自分が声をあてるなら翻訳から責任を持ちたい</b>と、このお仕事を始められたと聞きました。わたしも、そうしたいです」</p>
<p>「大学の勉強とボイスレッスンとアルバイト、時間はあるのか？」<br />
「わたし、先生が目標なんです」<br />
「僕は根無し草だ。目標にしちゃいけない。君にはもっと…」</p>
<p>君には<b>もっと高いところを目指してほしい</b>。そう言おうとする僕を、茂森愛由美は遮った。「ピシャリ」と音がするような見事な遮り方。本当に間のいい子だ。</p>
<p>「時間はだいじょうぶです。では、そういうことで。あと、<b>ゲイツとバフェットの映像</b>もお願いします。学生のパートも、わたしが訳します」</p>
<p>そう言って頑固な性質を垣間見せた彼女だが、結論を言うと、完成した翻訳は想像以上にできていた。「ざっとした下訳でいい。あとは僕が調整する」と念を押していたのに、すでに<b>吹き替え翻訳</b>の体をなしていた。</p>
<p>ときどき顔を覗かせる<b>翻訳調の言い回し</b>、訳としては正しくても、<b>誤訳を恐れずあえて大胆に意訳すべき語句</b>、そして<b>語尾の収め方</b>など、いくつか修正を要するポイントはあるものの、それでもじゅうぶん合格点をあげていい完成度だった。</p>
<p>英語に関しては僕なんかよりはるかに高い能力を持っていることはわかっていた。なにしろ僕は、英検１級の二次試験を３回受験して３回落ちた劣等性だ。TOEICには挑戦すらしていない。900点なんてとんでもない。たぶん700点もいかないだろう。</p>
<p>翻訳が完成したら、あとはひたすら<b>読み込み</b>だ。レッスンで、<b>映像を流しながら実際に声をあてていく練習</b>を何度も繰り返した。勘がいいうえに努力家の彼女は、みるみる役をものにしていった。</p>
<p>そのようにして、僕たちは収録の日を迎えた。茂森愛由美にとっては<b>記念すべき声優デビューの日</b>を。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>（次章につづく）</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<div class="point">
<h3><span>今日のボイスメモ、あるいは、声にまつわるささやかな教訓</span></h3>
<ol>
<li>パートナーを選ぶとき重視すべきは<span style="color: #ff6600;"><b>お金に対する価値観</b></span>だと思う。つまりお金にきれいかどうか。それは事業も結婚も同じだ。</li>
<li>やりたいことを諦めきれず<span style="color: #ff6600;"><b>再チャレンジ</b></span>する。一度目はダメだった。二度目もドロップアウトする人は、<span style="color: #ff6600;"><b>一度目になぜダメだったのか</b></span>を正しく理解しないまま進むからだ。</li>
<li>「こっちが<span style="color: #ff6600;"><b>本業</b></span>であっちが<span style="color: #ff6600;"><b>副業</b></span>」などと言っているうちは、どっちもたかが知れている。</li>
<li>ろくに本も読まないくせに<span style="color: #ff6600;"><b>声優・ナレーターになりたがる人</b></span>が多いのはどうしたものか。</li>
<li><span style="color: #ff6600;"><b>できなかったことができるようになる。</b></span>その嬉しさ・楽しさをそこで終わらせないように。まぐれではなく<span style="color: #ff6600;"><b>法則化させ習慣化させ、そして身体化させ技化させていく</b>。</span></li>
<li><span style="color: #ff6600;"><b>感情や気分のばらつきがなく、勤勉であり高い集中力を持っている。何より素直で可愛げがあり礼儀正しい。</b></span>そんな人は少ない。だから一流なのだ。</li>
</ol>
</div>
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